ヴェリゼ(カーヴ・ド・ヴィレ)
カーヴ・ド・ヴィレ(Cave de Viré)協同組合は1928年に誕生し、40のブドウ栽培農家を含む150の組合員から構成されています。Vérizet(ヴェリゼ) とはマコネ地区にあった古い町の名。1968年にViréに統合され、地理的な場所としては存在しないが、彼らの造るワインを通して今なおその歴史は受け継がれています。
この協同組合は、第一次世界大戦とフィロキセラの被害による経済的困窮を脱するべく多くの生産者たちの団結により発足し、セラーの大規模な近代化やリュット・レゾネ(有機栽培)でのブドウ栽培の徹底などにより長年にわたり発展してきました。また、1998年にヴィレ・クレッセが村名A.O.C.に昇格したことは組合の更なる発展の後押しとなりました。(1999年2月26日法令として制定)
本拠地のあるA.C.ヴィレ・クレッセはトゥルニュとマコンの間、標高200〜440mに位置しています。ジュラ紀中期バジョシアンのウミユリ石灰岩や後期オックスフォーディアンの泥灰岩、石灰岩の層からなり、斜面下部には砂岩の石ころが混じる粘土があります。また、マコンの土壌特有の、「Cray クレ」と呼ばれる白い石灰岩の欠片に覆われた土壌から素晴らしいシャルドネが生産されます。現在はマコン、マコン・ヴィラージュ、マコン・ペロンヌ、ヴィレ・クレッセ、クレマン・ド・ブルゴーニュの5つのアペラシオンを含む品質の高いワインを生産しています。